アメリカ軍 シリアからの撤退開始

(NHK)アメリカのトランプ政権は、中東のシリアで過激派組織IS=イスラミックステートを打倒したと宣言し、アメリカ軍の撤退を開始したことを明らかにしました。しかし、アメリカの存在感がさらに低下すれば、ISが勢いを取り戻したり、イランやロシアが影響力を増したりするなどして混乱の拡大につながるという懸念が広がっています。

アメリカ軍 シリアからの撤退開始 - ảnh 1    シリア北部にあるアメリカの軍事基地

     (写真:AFP/TTXVN)

アメリカのトランプ政権は、19日、シリアに展開するアメリカ軍の部隊が撤退を開始したことを明らかにし、トランプ大統領はツイッターにビデオ声明を投稿し、「われわれはISに勝利し、打倒した。われわれの部隊が家に帰還する時が来た」と宣言しました。

アメリカの主要メディアは、当局者の話として、シリアに展開するおよそ2000人の兵士を完全かつ速やかに撤退させる方針だと伝えています。

一方、アメリカ政府の決定について、シリア国営通信は「シリア政府は、領内に不法に展開した外国の部隊に対しては、一貫して撤退を要求してきた」と伝え、アサド政権の要求に沿うものだと主張し、アサド政権を支援してきたロシアの外務省も歓迎する意向を示しました。

こうした中、アメリカ議会では、与野党から「軍の撤退は時期尚早だ」などと批判の声が相次ぎ、共和党の重鎮、グラム上院議員は「ISやイラン、さらにシリアのアサド大統領、ロシアにとって大きな勝利を意味する。アメリカ、中東、そして世界全体にとって破滅的な結果につながることが心配だ」とする声明を出しました。

中東でアメリカの存在感がさらに低下すれば、ISが勢いを取り戻したり、イランやロシアが影響力を増したりするなどして混乱の拡大につながるという懸念が広がっています。

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