イラン通貨最安値に 米の制裁再開懸念、深まる苦境

(nikkei.com)アメリカのトランプ政権が8月にイラン向け制裁を再開するのを控え、イランの通貨安に拍車がかかっています。

29日には対ドルで最安値をつけ、さらなる下落を見込む声もあります。イランでは通貨安に伴う物価上昇が深刻で、同国経済の苦境が深まっています。

イランの通貨リアルは、5月にアメリカがイランをめぐる核合意からの離脱を表明する前後から下落しました。イランの闇市場では29日、1ドル=11万2000リアルと、前日比で約15%下落し、最安値をつけました。国内では通貨安の責任を問う声が強まっており、25日にロウハニ大統領が新たな中央銀行総裁を指名したばかりでした。

米政府は核合意からの離脱に伴い、8月7日にイランへの経済制裁適用を再開します。すでに米政府はイラン産原油の輸入停止を各国に求めており、イランへの投資を控える動きが広まっています。通貨安はイラン経済のさらなる悪化を先取りした動きとみられます。

アメリカとイランは非難の応酬を続けており、両国が歩み寄る兆しはありません。イラン国内ではさらなる通貨安を見込んで闇市場でリアルをドルに換金する動きも強まっているほか、政府に反発するデモも起きています。

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