エジプトで183人に死刑判決

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モルシ前大統領

(NHK)エジプトの裁判所は、政権と対立するイスラム組織の支持者ら183人に対して、警察署の襲撃に関わったとして死刑判決を言い渡し、人権団体などから偏った判決だとして強い批判の声が上がっています。

エジプトの国営通信によりますと、おととし8月、エジプト中部、ギザの警察署がデモ隊の襲撃を受け、警察官など15人が殺害された事件について、エジプトの裁判所は2日、イスラム組織ムスリム同胞団が関わったとして同胞団の支持者ら183人に死刑の判決を言い渡しました。

エジプトではおととし、同胞団を支持母体とするモルシ前大統領が事実上のクーデターで政権を追われたあと、これに反発する同胞団への弾圧が続いていて、裁判所はこれまでに、同胞団のトップや支持者700人以上に死刑や終身刑といった厳しい判決を言い渡しています。

その一方でエジプトの裁判所は、民主化運動「アラブの春」で政権を追われたムバラク元大統領については、公金を横領したとする有罪判決を取り消して裁判のやり直しを命じたほか、その息子たちについても有罪判決を取り消し釈放しています。

今回新たに183人に死刑判決が出たことを受けて、国際的な人権団体は「エジプトの司法制度は偏っており、今回の判決は破棄されるべきだ」として判決を無効にするよう求めていて、国際社会から強い批判の声が上がっています。

また、アメリカ国務省のサキ報道官は、2日の記者会見で「大量の被告を裁いており、これでは証拠や証言を公正に審議できるはずがない」と述べ、強い懸念を示しました。

そのうえで「適正な法的手続きに基づいてすべての被告の利益が保障されるよう、エジプト政府に求めていく」と述べ、司法制度の改善を求めていく考えを示しました。

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