プーチン 米をけん制も対話呼びかけ INF全廃条約の失効で

(NHK) ロシアのプーチン大統領は、INF=中距離核ミサイルの全廃条約が失効したことを受けて声明を発表し、アメリカが中距離ミサイルの製造を始めれば、ロシアも本格的に取り組むとけん制する一方、事態打開に向けた対話も呼びかけました。ばく大な資金を必要とする軍拡競争が過熱することは避けたい思惑もあるとみられます。

プーチン 米をけん制も対話呼びかけ INF全廃条約の失効で - ảnh 1        (写真:ロイター)

INF全廃条約の失効を受けてプーチン大統領が発表した声明では「すべての責任はアメリカにあると強調したい」としてアメリカの対応を非難しました。

そのうえで「アメリカが中距離ミサイルの製造を始めたなどという情報があれば、われわれもこうしたミサイルの開発に本格的に取り組むしかない」とけん制しました。

これに関連してロシア外務省のリャプコフ次官も5日、日本が配備計画を進めている新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、条約の失効を受けて、迎撃ではなく攻撃用の兵器として巡航ミサイルが搭載される可能性を考えるのが合理的だとしたうえで「その場合はわれわれも考慮に入れる」と述べ対抗措置を検討する可能性を明らかにしています。

ただ、プーチン大統領は声明で「アメリカのミサイルが配備されるまではわれわれはどこにも配備しない」と強調し、「ルールのない混乱を避けるため、危険な結果についてよく考え、あいまいさを排した真剣で有意義な対話を始める必要がある」としてアメリカに対話を呼びかけました。

プーチン大統領としてはアメリカをけん制する姿勢は見せながらも経済状況が厳しいなか、ばく大な資金を必要とする軍拡競争が過熱することは避けたい思惑もあるとみられます。


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