ベネズエラ大統領選 反米左派の現職マドゥーロ氏が勝利

(NHK)南米ベネズエラの大統領選挙で選挙管理当局は、現職のマドゥーロ大統領が勝利したと発表しました。
ベネズエラ大統領選 反米左派の現職マドゥーロ氏が勝利 - ảnh 1 ベネズエラのマドゥーロ大統領(写真:EPA/TTXVN)

ただ、野党の隙を突く形で選挙を予定より前倒しして強行しており、今後アメリカをはじめ周辺国からの圧力がさらに高まることが予想されます。

選挙は2期目を目指したマドゥーロ大統領と、非難を強める国際社会との関係改善を訴えるファルコン前ララ州知事の事実上、2人の争いとなりましたが、日本時間の午前11時すぎに選挙管理当局は、マドゥーロ大統領がほかの候補を大きく引き離し、勝利したと発表しました。

ベネズエラでは、ハイパーインフレや物不足が続いているうえ、反米左派のマドゥーロ大統領が独裁色を強めて政治や経済が混乱し、150万人とも推定される市民がコロンビアやブラジルなどの隣国に避難する事態となっています。

今回の選挙は、退陣を求める圧力が強まる中、マドゥーロ大統領が野党の隙を突く形で、ことし12月に予定されていた大統領選挙を今月20日に大幅に前倒しして行われ、主要な野党は、独裁色を強める大統領のもとでは公正な選挙が行えないなどとしてボイコットしました。

欧米や周辺国が公正な選挙を実施するよう求める中、選挙を強行したマドゥーロ政権に対しては、今後アメリカをはじめ周辺国からの圧力がさらに高まることが予想され、ベネズエラは今後も中南米の混乱の要因となりそうです。

ご感想

他の情報