中国外相「米ロは協議を強化し衝突や対立回避を」

(NHK)アメリカによるシリアのアサド政権への軍事行動をめぐって、アメリカとロシアの主張が対立する中、中国の王毅外相は「米ロは協議を強化し、衝突や対立を避けるべきだ」と述べて、事態の打開には、政治的解決こそが唯一の方法だという立場を強調しました。

王毅外相は、13日に北京で行った記者会見で、シリア情勢について、「われわれは、国連安全保障理事会でこの問題を討論するときには、皆が協議で一致すべきだという主張だ」と述べて、アメリカなどが提出した、化学兵器の使用を非難する決議案の採決で棄権に回った理由を説明しました。

そのうえで、王外相は「アメリカとロシアの間で意思疎通と協議を強化し、衝突と対立を避けるよう求める。シリア問題は政治的解決こそが唯一の正しい道だ」と述べて、米ロ双方に自制を求めました。

シリアで化学兵器が使われたことについて、中国外務省は「国連の機関が独立した立場で調査を行うべきだ」として、「アサド政権が使用したという証拠を示すべきだ」とするロシアを理解する姿勢を示しています。

一方、習近平国家主席は12日にトランプ大統領と電話会談を行った際、アメリカを批判することは避け、「国連安保理が一致したメッセージを打ち出すことを望む」と述べるにとどめており、王外相の発言からは、米ロ双方との関係を維持したいという思惑がうかがえます。

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