中国 国防白書 主権主張する尖閣諸島など 妥協しない姿勢強調

(VOVWORLD) -中国政府は国防白書を4年ぶりに発表し、アメリカの軍事戦略が世界の安定を損ねていると批判したうえで、ミサイルなど軍備の近代化を一層進める方針を示しました。

中国が主権を主張する沖縄県の尖閣諸島や南シナ海の島々などについては、一切妥協しない姿勢を改めて強調しました。

中国政府は24日、4年ぶりとなる国防白書を発表し、国防省が記者会見しました。

白書では、国際情勢について「アメリカは大国間の競争を仕掛けて大幅に軍事費を増加させていて、核や宇宙、サイバーなどの領域で能力を強化し、全世界の戦略的な安定を損ねている」として、アメリカの軍事戦略を批判しました。

また沖縄県の尖閣諸島や南シナ海の島々は中国の固有の領土だとしたうえで、「南シナ海で島に防御的な軍事力を配置し、東シナ海でも島の海域をパトロールして主権を行使していく」として、一切妥協しない姿勢を改めて強調しました。

さらに台湾情勢については、「民進党はかたくなに台湾独立の立場を取っている」として蔡英文政権に対して強い警戒感を示したうえで「台湾を分裂させようとする者がいれば軍は一切の犠牲を惜しまない」として、台湾と接近するアメリカをけん制しました。

そのうえでこうした情勢に対応するため、ステルス性能を持つとされる新型戦闘機の「殲20」や洋上の艦艇も精密攻撃できるとみられる中距離弾道ミサイル「東風26」の配備など、武器や装備品の近代化を進める考えを明らかにしています。

そして海外での利益を守るため、海軍などの活動範囲を拡大していく方針を示したうえで「今世紀半ばまでに世界一流の軍隊を築く」として、軍事力を一層増強していく方針を鮮明にしています。

一方、日本については「軍事費の投入を増やし、戦後体制からの脱却を図り、対外的な軍事力を強化させている」として、護衛艦「いずも」を改修して事実上、空母化する動きなどを念頭に日本をけん制しました。


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