慰安婦、被害者視点欠く 国連人権理で韓国外相 日本反発も

【ジュネーブ=共同】国連人権理事会の通常会期が25日、ジュネーブで開幕しました。

韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相は演説で、戦時下の性暴力に関して旧日本軍の従軍慰安婦問題に言及、日韓双方の取り組みは「被害者中心の視点を欠いていた」と強調し、未解決との認識を改めて示しました。2015年の日韓合意で解決済みとする日本政府が反発する可能性があります。

康氏は、歴史的事実に基づき元慰安婦らの気持ちを踏まえながら支援していくとし「彼女たちの経験を失わないように次世代に伝えていく」と話しました。また1月に92歳で死去した元慰安婦の金福童(キム・ボクトン)さんに触れ、昨年、紛争下の性暴力と闘うイラク人女性らがノーベル平和賞を受賞したことは「病床にあったおばあさんを非常に喜ばせた」と述べました。

韓国は歴史認識問題を巡り人権外交の場で自国の主張をアピールする姿勢を強めています。康氏は昨年の理事会の演説でも日韓合意では問題の解決には不十分だとの認識を示し、日本側が抗議しました。

国連のグテレス事務総長は冒頭演説で「今も無数の女性が危険や暴力に直面している」と紛争下の性暴力やセクハラを非難しました。性被害を訴える「#MeToo」(「私も」の意)運動に触れ、「人権と社会正義のための力強い動きだ」と称賛しました。

会期は3月22日までです。26日には反米マドゥロ政権と野党勢力の対立で経済危機が深刻化するベネズエラのアレアサ外相が演説予定ですが、欧州各国はボイコットする構えを見せています。

3月11日には朝鮮民主主義人民共和国の人権問題を担当する国連のキンタナ特別報告者が韓国などでの調査結果から朝鮮民主主義人民共和国の人権状況について報告する予定です。

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