日ロ外務・防衛閣僚協議 開催へ 朝鮮の非核化で協力要請

(NHK)日本とロシアの外務・防衛の閣僚協議が日本時間の31日、モスクワで開かれ、朝鮮民主主義人民共和国の非核化について核などの完全な廃棄が実現するまで国連安保理決議に基づく制裁の維持が必要だという日本の立場を改めて説明しロシア側の協力を求めることにしています。

今回が3回目となる日本とロシアの外務・防衛の閣僚協議、いわゆる2+2は去年3月以来の開催で、初めてモスクワで行われることになり、日本側からは河野外務大臣と小野寺防衛大臣、ロシア側からはラブロフ外相とショイグ国防相が出席します。

日本時間の31日夜遅く行われる協議では、朝鮮民主主義人民共和国の非核化について核・ミサイルの完全な廃棄が実現するまで国連安保理決議に基づく制裁の維持が必要だという日本の立場を改めて説明し、制裁の緩和を検討するよう主張しているロシア側の協力を求めることにしています。

このほか協議では、日本が新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」をアメリカから導入することにロシア側が懸念を示していることについて「国民を守るための純粋な防御システムだ」と説明する一方で、ロシアが北方領土を含む地域で軍事強化の動きを見せていることに懸念を伝える方針です。

また協議に先立ち外相会談と防衛相会談が予定されていて、日本政府としては高いレベルでの対話を重ねることで両国の信頼関係を深め、北方領土問題を含む平和条約交渉の進展につなげたい考えです。

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