朝鮮の「瀬取り」 米が安保理に報告 制裁逃れ阻止がねらいか

(VOVWORLD) -アメリカの国連代表部は、朝鮮民主主義人民共和国が制裁決議で定められた量を超える石油精製品をいわゆる「瀬取り」の手口で密輸しているとして、国連の制裁委員会に対し中国やロシアなど、朝鮮民主主義人民共和国と取り引きのある国に輸出停止を促すよう申し入れました。

複数の外交筋によりますと、アメリカの国連代表部は、ことし1月からこれまでに、朝鮮民主主義人民共和国が制裁決議で定められた年間50万バレルを超える石油精製品を、洋上で船から船に積み替える「瀬取り」の手口で70回以上にわたって密輸しているとする文書を、12日までに安全保障理事会の制裁委員会に提出しました。

そのうえでアメリカは、日本やイギリスなど瀬取りの監視にあたっている国と共同で、制裁委員会が朝鮮民主主義人民共和国と取り引きのある中国やロシアなど各国に対して直ちに輸出を停止する通達を出すよう申し入れました。

アメリカは、中国やロシアなどが朝鮮民主主義人民共和国による「瀬取り」を十分取り締まっていないと批判を強めていて、今回の申し入れは制裁逃れを確実に阻止するねらいがあるとみられます。

また、アメリカの国連代表部では12日、朝鮮民主主義人民共和国問題を担当するビーガン特別代表が、安保理理事国と日本、韓国の国連大使らを招き朝鮮民主主義人民共和国の制裁の現状と課題について協議する会合も開かれました。

制裁の着実な実施を求めるアメリカは、制裁の緩和に前向きな中国やロシアへのけん制を強めていて、今後、双方の駆け引きが激しくなることも予想されます。

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