第2回交渉 進展望み薄、溝深く

【ブリュッセル八田浩輔】イギリスのEU=欧州連合離脱を巡る交渉の第2回会合が17日、ブリュッセルで始まりました。


イギリスに在留するEU加盟国出身者の権利保障やEUが英国に請求する「手切れ金」など離脱の条件を巡る初めての本格的な協議となり、4日間の日程で行われる予定です。権利保障などを巡る英国の提案に対するEU側の反応は厳しく、大きな進展につなげることは難しそうです。

EU本部で17日午前にイギリスのデービスEU離脱担当相を迎えたバルニエ首席交渉官は、報道陣に「問題の本質を掘り下げる」と述べ、双方の立場の溝を早急に埋める必要性を強調しました。20日まで行われる一連の交渉では、双方が優先事項と位置付ける権利保障や手切れ金のほか、イギリス領北アイルランドとEU加盟国のアイルランドとの間で生じる新たな国境問題について、それぞれ作業部会を設けて事務レベルで集中して協議します。

残る交渉期限は2019年3月末まで約1年8カ月です。イギリスEUは今秋を目標に離脱の条件を巡る話し合いで「十分な進展」につなげ、自由貿易交渉を含めた将来の関係についての交渉に並行して入ることを目指します。しかし双方がこの日までに公表した方針説明文書からは、EUの欧州司法裁判所の管轄が英国から外れる時期や、EU離脱後の英国の原子力発電所の核燃料と放射性廃棄物の取り扱いなどを巡っても立場の違いが表面化しています。


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