米裁判所 朝鮮民主主義人民共和国に賠償命令の判決 拘束で学生死亡の裁判

(NHK)朝鮮民主主義人民共和国に拘束されたあと死亡したアメリカの学生の家族が朝鮮民主主義人民共和国を相手取って損害賠償を求めていた裁判で、アメリカの裁判所は朝鮮民主主義人民共和国に対して550億円余りの支払いを命じる判決を言い渡しました。

この裁判は、朝鮮民主主義人民共和国で1年以上拘束されたあと去年、脳に障害を負って帰国し、まもなく死亡したアメリカ人大学生、オットー・ワームビアさんの両親が、朝鮮民主主義人民共和国に対して賠償を求めていたものです。

両親は裁判で、「朝鮮民主主義人民共和国は長年政治犯を虐待しており、釈放された当時の息子の容体は、朝鮮民主主義人民共和国が拷問し故意に死に至らしめたことを示している。こうした朝鮮民主主義人民共和国の行いは正義のもとにさらされるべきだ」と訴えていました。

これについて首都ワシントンにある連邦地方裁判所は24日、両親の訴えを認め、朝鮮民主主義人民共和国に対して5億ドル余り、日本円にして550億円余りの賠償金の支払いを命じる判決を言い渡しました。

アメリカの法律では、朝鮮民主主義人民共和国などテロ支援国家に指定されている国については、アメリカの裁判所がその国の責任を認め、賠償を命じることができます。

アメリカと朝鮮民主主義人民共和国はことし史上初の首脳会談で非核化協議を続けていくことで合意しましたが、その後、非核化の具体的な進め方をめぐって協議は停滞しており、朝鮮民主主義人民共和国による人権侵害を認めた今回の判決が今後の双方の関係にどのような影響を及ぼすのか、注目されます。

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