米NATO大使、露中距離巡航ミサイル破壊示唆 「先制攻撃についてでない」と軌道修正

(産経ニュース) -NATO=北大西洋条約機構アメリカ代表部のハッチソン大使は2日、ブリュッセルでの記者会見で、INF=ロシアが中距離核戦力全廃条約の禁止対象であるミサイル開発を進めているとし、「ロシアが条約に違反して開発中のミサイルを除去するため対抗措置が取られるだろう」と述べました。破壊を示唆したと報じられたが、大使はその後、ツイッターで「先制攻撃について話したのではない」と軌道修正しました。

アメリカ政府はロシアが地上発射型の新型巡航ミサイルを開発し、配備したと主張してきました。ハッチソン氏は記者会見で同ミサイルの脅威にさらされるNATO加盟国とともに露側に圧力をかけて条約に違反する行為をやめさせると強調しました。

ロシアのタス通信によりますと、ロシア外務省のザハロワ報道官はハッチソン氏の発言に対して、「攻撃的な発言の危険性を自覚していない」とする声明を出して反発しました。

ハッチソン氏はツイッターで自らの発言についてアメリカがNATO加盟国とともに相応の能力を持つ必要性を強調したものだと説明し、攻撃を意図したものではないとしました。アメリカ国務省のナウアート報道官も2日の記者会見で、大使は「抑止態勢の向上について話した」と述べました。

アメリカとソ連が1988年に発効させたINF全廃条約は、両国が保有する射程500~5500キロの地上発射型ミサイルの全廃を定めています。

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