関係正常化「長く複雑」=国交回復は「歴史的」-米キューバ外相会談

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写真提供:AP

(時事)アメリカのケリー国務長官とキューバのロドリゲス外相は20日、54年ぶりの国交回復を受け、ワシントン市内の国務省で会談しました。ケリー長官は会談後の記者会見で「歴史的な日だ。しかし、完全な関係正常化への道は長く複雑かもしれない」と述べ、対キューバ制裁の全面解除やキューバの人権状況改 善など課題が山積している事実も指摘しました。

アメリカとキューバ外相がワシントンで会談するのは、1959年のキューバ革命以来初めてです。
ケリー長官は「(国交回復は)冷戦がずっと以前に終わっている現実を反映している。対立でなく関与が両国の国益により資する」と強調しました。その上で、反体制派への弾圧など人権問題の改善を会談で提起したことなどを説明しました。
これに対しロドリゲス外相は、経済制裁の全面解除やグアンタナモ米軍基地の返還、主権の尊重などが「関係正常化の前提となる」と改めて主張し、「対話を通じ、関係正常化へ前進できる条件を見いだすことができるだろう」と語りました。

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