1ドル7人民元台に引き下げ 人民元の対ドル基準値

(VOVWORLD) -アメリカと中国の貿易摩擦が激しさを増す中、中国の中央銀行が8日朝発表した人民元の為替取引の目安となる「基準値」は、節目とされる1ドル=7人民元を超え、2008年4月以来、11年4か月ぶりの元安ドル高の水準になりました。市場関係者の間では、中国当局がある程度の人民元安を容認しているという見方が広がっています。

中国の中央銀行、中国人民銀行は毎朝、人民元と外国通貨の取り引きの目安となる「基準値」を発表していて、その日の人民元の為替取引は基準値の上下2%以内の範囲で行われることになっています。

8日朝発表されたドルに対する人民元の基準値は、7日より0.06%下がって1ドル=7.0039人民元となりました。

これは節目とされる1ドル=7人民元を超え、2008年4月以来、11年4か月ぶりの元安ドル高の水準です。

中国の人民元は、アメリカとの貿易摩擦の激化を背景に今月5日以降上海の外国為替市場で1ドル=7人民元台での取り引きが続いていて、中国人民銀行が、8日朝発表した基準値はこうした実際の相場を反映したものとみられます。

人民元をめぐっては、アメリカ政府が今月5日、中国は自国の輸出にとって有利になるよう通貨を意図的に安くしようと誘導しているとしてアメリカの国内法に基づき中国を「為替操作国」に認定しました。

中国当局は意図的な為替操作を否定していますが、基準値を1ドル=7人民元の節目を超える水準に引き下げたことで、市場関係者の間では中国当局がある程度の元安ドル高を容認しているという見方が出る一方、トランプ政権が中国政府への批判を強めることも予想されます。

一方、人民元は8日午前中、上海の外国為替市場での実際の取り引きで、ドルに対し7日夕方の時点とほぼ同じ水準で取り引きされています。

日本時間の午前11時の時点で人民元は基準値よりも元安ドル高の水準にある1ドル=7.04人民元台で取り引きされています。

上海の外国為替市場では、すでに今月5日以降、1ドル=7人民元台での取り引きが続いています。(NHK)

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