ベトナムのストリートパフォーマンス

2017年3月5日 - 17:00:00


山崎  こんにちは、山崎千佳子です。 

ソン  こんにちは、ソンです。今日のハノイ便りは、ベトナムのストリートパフォーマンスについてお伝えします。

山崎 ストリートパフォーマンスは、昔ながらの言葉で言うと、大道芸ですね。日本でも、もうそのままストリートパフォーマンスという言葉で言われていますが、ベトナムでも盛んですか?

ソン はい。この数年、若者の間で流行っていて、繁華街でよく見かけるようになりました。特に、ハノイとホーチミンでは、街の中心部に設置された歩行者天国の目玉となっています。

ヘトナムのストリートハフォーマンス hinh 0
ホーチミン市の歩行者天国のストリート・パフォーマンス

山崎 ハノイは市内中心部のホアンキエム湖周辺が週末に歩行者天国になってますね。

ソン そうですね。去年9月からです。ホーチミンでは、こちらも市内中心部にあるグエンフエ通りが歩行者天国になっています。

山崎 グエンフエ通りも週末だけですか?

ソン いえ。平日の夜と週末は一日中、車両通行禁止となります。2015年4月からです。

山崎 大体2年ぐらいになるんですね。ストリートパフォーマンスはそれから盛んになってきたんですか?

ソン そうです。週末になると、歩行者天国を歩きながら、ストリートパフォーマンスを楽しむというハノイとホーチミン市民が多くなっています。

山崎 身近な娯楽ですね。ストリートパフォーマンスはいろいろあると思いますけど、何が多いですか?

ソン 音楽ですね。歌を歌う人もいれば、バイオリンやギターを弾く人もいます。たまに、有名な歌手が来て歌うこともあるんですよ。

山崎 ええ?プロの人ですよね?ギャラはなくてボランティアですか?

ソン そうです。その時はファンが大勢集まって賑やかです。

山崎 日本だと有名人がそんなところに飛び入りで来ると、人が集まりすぎて大変なことになってしまいそうです。

ソン そうですね。その辺はちょっと違いますね。

ヘトナムのストリートハフォーマンス hinh 1
歩行者天国で歌を歌う

山崎 音楽もいろいろありますが、ジャンルで言うとどんなものが多いですか?

ソン 若者に人気があるポップスですね。他にも、民謡や戦争時代の歌、外国の歌も歌われます。

山崎 音楽以外では、パフォーマンス系でしょうか?

ソン はい。手品や武術、ダンスなどです。たまに、獅子舞なんかも行われます。

山崎 へえ。獅子舞、ドラゴンダンスはお祭りやテトの時だけかと思ってました。

ソン まあ、歩行者天国も祭りのようなものなので、みんな大喜びです。

山崎 ここで、歩行者天国を訪れたホーチミンに住む男性の話です。

(テープ)

「今日はとても楽しかったです。子供もとても喜んでいました。獅子舞を見て、ここホーチミンは本当にいいと思いました。この土地ならではの歩行者天国になっていると思います。」

山崎 獅子舞は縁起物ですから、受けるでしょうね。

ソン そうですね。他に歩行者天国で目を引くものとして、ダンスもあります。

山崎 路上パフォーマンスだと、ブレイクダンスですか?

ソン そうです。スマートフォンを小型スピーカーにつないで、音楽が流れた途端、ダンサーが一斉に踊り始めます。アクロバティックな動きに通行人が足を止めますね。

山崎 うちの子供はヒップホップダンスを習っているんですけど、やはり先生がそういうストリートダンスに飛び入りで参加しないかと勧めてきたりします(笑)。

ソン ダンスバトルなどもやっていますからね。

山崎 パフォーマンスに対するチップを入れる箱みたいなのは置いてあるんですか?

ソン ありますよ。どれぐらい稼げるかは人によって全然違うと思いますが、一度、ブレイクダンスのグループに聞いた時には、1日でおよそ30万ドン、日本円で1500円ぐらいだと言っていました。

山崎 アマチュアのグループですよね?

ソン はい。プロを目指す人達で、そういうチップは少しでも助かると思いますし、励みにもなります。

山崎 そうですね。そして、ホーチミンの歩行者天国のグエンフエ通りでは、特別なパフォーマンスが行われているということですが、何でしょう?

ヘトナムのストリートハフォーマンス hinh 2
聴覚障がい者による歌

ソン 聴覚障がい者による歌です。この1年、週に数回行われています。

山崎 耳の不自由な方の歌。

ソン 歌を歌う、というのとは少し違って、音楽に合わせて、手や足、頭など体全体を動かして動作で歌うということです。「歌う指」というグループです。

山崎 手話も入ったりするんでしょうか?グループ名がいいですね。

ソン そうですね。長年、耳の不自由な人達を支援している女性が2年前に結成しました。聴覚障がい者が社会とよりつながりを持てるようにということからでした。その女性、ファム・カオ・フォン・タオさんに話を聞いています。

(テープ)

「私達は音楽を聞いて歌えますが、耳が不自由だと歌えないと思っていますよね。でも、耳が聞こえなくても、動きで歌えるのを発見したんです。動作に合う歌を選んで、みんなで練習しました。歌えるようになって、みんな本当に喜んでいるんですよ。」

ヘトナムのストリートハフォーマンス hinh 3
ファム・カオ・フォン・タオさん

ソン このグループ「歌う指」は、週に3回から4回、ホーチミン市のグエンフエ通りの歩行者天国で歌を披露しています。かなりの練習が必要だそうですが、メンバーはパフォーマンスを楽しみにしているそうです。雨の日は、かなり落ち込むということです。

山崎 雨天中止なんですね。心から楽しんでいるんですね。いいですね。

ソン はい。メンバーが社会と関わりを持てるだけでなくて、様々な人に感動を与えています。パフォーマンスを見た2人のホーチミン市民の話です。

(テープ)

「全員が一生懸命やっているのを見て、私も何でもできると思いました。不自由なところがあっても、いろんなことができるんです。」

(テープ)

「彼らの動きの意味が全て理解できなくても、伝えたい気持ちはわかりました。みんな本当に努力家で、考えさせられました。」

ソン こういうコメントを聞くと、またそれでパワーをもらえるような気がします。

山崎 そうですね。機会があれば、ぜひホーチミンで「歌う指」のパフォーマンスを体感したいです。では、おしまいに一曲お送りしましょう。「~」です。

(曲)

「~」をお送りしました。今日のハノイ便りは、ベトナムのストリートパフォーマンスについてお伝えしました。それでは、今日はこのへんで。