ドン・タップ・ムオイの食べ物文化

2017年1月4日 - 16:00:00



ドン・タップ・ムオイ地区を始め、南部メコンデルタの食文化は百年前に始まったこの地の開墾事業に起因すると言えます。この地方の料理方法は簡単で、南部ならではの独特さがあります。

トン・タッフ・ムオイの食へ物文化 hinh 0

ドン・タップ・ムオイ地区は動植物に恵まれています。湿地帯であるこの地は多くの種類の魚や鳥が生息しています。地元の人々はこれらの野生の食材を利用して、様々な独特な料理を作っています。ドン・タップ・ムオイ地区の文化観光研究者のファム・バン・チャン
( Pham Van Tran) さんは次のように語りました。

(テープ)

「ドン・タップ・ムオイ地区は湿地帯ですから、この地の飲食文化は独特なものです。この地方の料理はどれもみんな作り方が調理の仕方が簡単ですが、食材が豊かであることを示しています」

ドン・タップ・ムオイ地区の人々は一匹の魚から、様々な料理を作れます。例えば、焼き魚、蒸した魚、煮魚、あるいは、木樽に小魚と塩を漬け込み、4ヶ月~1年ほど発酵・熟成させるベトナムの魚醤などを作っています。ドン・タップ・ムオイ地区の料理について言えば、カー・ロック・ヌオン・チュイ(Ca loc nuong trui)という魚料理を抜きに語ることはできません。この料理は 釣りたての雷魚を炭火で焼いたものです。焼いた雷魚を2枚におろして、中にピーナッツやネギを入れて仕上げます。蓮の若葉で包んで、タマリンドと唐辛子の入ったヌックマム(魚醤)につけて食べます。これは魚の自然のままの味が保たれており、ドン・タップ・ムオイ地区の最も独特な料理です。

ドン・タップ・ムオイ地区の飲食文化を代表する他の料理は「リン」という魚で作るものです。リンという魚はコイ科の小型魚ですが、洪水期になると、南部メコンデルタ地域に大量にやってくる魚です。この魚は味が濃くて、骨がほとんどありません。地元の人々はこの魚から様々な料理を作ってます。ドンタップ地区で「リン」という魚を獲るトゥ・ベー( Tu Be) さんは次のように語りました。

(テープ)

「この前まで、リンは安かったのに、今は1キロ、20万ドン、日本円で約千円に上がり、急に高いものになりました。しかし、最も好まれているのは「リン」と落花生を煮込んだもの、甘酸っぱいスープを煮てもよいし、どんな調理方法でも美味しいです」

トン・タッフ・ムオイの食へ物文化 hinh 1

「リン」を食材にして、甘酸っぱいスープを作る時、バナナの偽茎、タイバジル、こぎりコリアンダーなどのハーブを入れるので、香りがよいです。しかし、「リン」や睡蓮の茎やディンディンという花と共にそのスープを作るのはドン・タップ・ムオイ地区の最も有名な料理です。これは洪水の時期に、ドンタップムオイでしかない料理だからです。

その他、魚やうなぎなどを発酵させ、煮込んだタレ・マムコー( Mam kho) もドンタップムオイ地区の独特な料理です。この料理には各種の魚、カニ、うなぎがあり、食べる時、野生の様々な野菜と一緒に食べます。独特な調理方法により、このマムコーは魚とうなぎなどの味がそのまま保たれることから、野菜をこれに付けて食べると美味しくなります。しかし、マムコーに付けるものとして、最も美味しいのは睡蓮の茎です。そして、茎が細かい白い花の睡蓮が最適です。

ドン・タップ・ムオイ地区の文化、観光の研究者であるファム・バン・チャン( Pham Van Tran) さんは次のように語りました。

(テープ)

「ドン・タップ・ムオイ地区の飲食文化は過酷な気候にあるものの潜在力が豊富な地方の開墾の困難さを反映しています。文化面において、これは新しい土地におけるベトナムの発展を示しています。そのため、この地の飲食文化を維持、守るのは文化観光のピーアールと生態環境の保護に寄与すると言えます」

ドン・タップ・ムオイ地区の飲食文化は南部の文化空間に独特なもので、この地が開墾された頃以来、文化的価値の維持に貢献していると言えるでしょう。