ホレ族の多様な民謡

2017年2月27日 - 15:48:25


少数民族ホレ族は歌を歌うのが好きで、豊かな民謡を誇っています。民謡の中で、「カチョイ」と「カレウ」はよく歌われています。ホレ族の村を訪れると、民謡を歌っている村人の姿をよく見かけます。

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ホレ族の楽器

ホレ族はよく楽器を奏でながら、民謡を歌っています。楽器は色々ありますが、その多くは、竹またはヒョウタンでできています。少数民族の音楽を研究しているヴィ・タン・バオさんは次のように話しています。

(テープ)

「お祭りやお正月、結婚の宴などで、ホレ族の人々は、お酒を飲みながら、カチョイやカレウなど、よく民謡を歌う習慣があります。民謡を歌う時、銅鑼で「チントック」というベースを基調にして、メロディーは他の楽器で表現するのが一般的です。民謡の内容は、男女の愛、故郷、労働、生活を讃えるものが多いです。ホレ族が民謡を歌うのは、自分の気持ちや心を分かち合うためです。」

ホレ族の代表的な民謡「カチョイ」と「カレウ」の中で、カレウは歌い手が一人しかいないのに対し、カチョイは二人で対になり歌垣の形で歌う民謡です。カレウは物語のような民謡で、年をとった人が子にホレ族の伝説や英雄などを物語るものです。

それに対し、カチョイは、若い男女たちが恋愛相手を探して歌うのが一番多いです。そのため、カチョイの歌詞は決まっていないので、その場で考えて即興で歌います。カチョイは恋や愛を求める他、友だちを作ったり、言葉で言えないことについて語ったりするためでもあります。一晩中、カチョイを歌うこともあります。

カチョイとカレウの他、子守唄もたくさんあります。母親の愛情あふれるホレ族の子守唄は、現代音楽になり流行っている歌もあります。そして、もう一つの民謡は「タジェオ」と呼ばれる神を祀る儀式で歌われる歌です。タジェオは、その儀式で祀られる神によって内容とメロディーが異なります。風の神、川の神、山の神を祀る儀式で歌われるタジェオが一番普及しています。

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有名な職人ディン・ゴック・スさん

現代生活の影響で、ホレ族の民謡の保存は重要な課題となっています。民謡と楽器に詳しい職人たちは高齢化しており、年々少なくなりつつあります。そのため、職人たちに頼んで若い世代にそういう貴重な文化を教えることは効果的な対策の一つです。その職人たちの中で、中部クアンガイ省ソンハ県に住むディン・ゴック・スさんは民謡と楽器の保存に全力を尽くしていることで有名です。文化研究者ディン・ゴック・ヴさんは次のように話しています。

(テープ)

「ディン・ゴック・スさんはホレ族の魂を守っている人だと言えるでしょう。彼は、多くの民謡を上手に歌ったり、何種類もの楽器を作ったりすることができるんです。現在、地元の行政府は、彼と協力して、民謡、そして、楽器の作り方と使い方を教える教室を開いているそうです。」

こうした努力により、ホレ族の民謡は、「生きた文化」として永遠に残されることが期待されています。