ベトナムの村、成りたちと存在

2017年1月11日 - 9:00:00


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DUONG LAM村

ベトナムのいかなる農村部にも村があります。村は竹やぶ、水汲み場の井戸、集会所、ガジュマルの木などの風景はお馴染みとなっています。それぞれの村は異なる風俗や習慣、伝統職業をもっています。ベトナムが国際への参入への道を歩む過程の中で、村にちなんだ話は、リスナーの皆さんに伝統的文化の継承について知ってもらうだけでなく、今日のベトナムの村の発展に寄与する真の価値を深く理解していただきたいからです。

村の由来は、国の建設と防衛の歴史とつながっています。考古学者の研究結果によりますと、当初、丘陵地域に住んでいた人々は稲作を行う為に、平野部へ移住しなければなりませんでした。彼らは、土地を開墾し、灌漑システムを建設したり、堤防を築いたりしました。しかし、これらの仕事は一人や二人あるいは一世帯だけでは実現できません。そこで、大勢の人々が、一つの場所に集まって暮らしながら働いたのです。最初に、多くの人が住んだ場所は、ソム(xom)、つまり集落と呼ばれましたが、だんだん拡大されるとラン(lang)、つまり村に形成されるようになりました。現在、村は社会の行政単位の一つとなっています。こうした特徴で、ベトナム人の伝統的村の構築は、堤防、門、集会所、ガジュマルなどの姿とよく結びついています。また、村の中の空間は農民の家、それも庭付きの家、池などです。

ベトナムの村の特徴と言えば、最初に目に付くのは村の入り口となる門と竹やぶの並木を思い出すことでしょう。これについて、民間文化研究者のチャン・フウ・ソン博士は次のように明らかにしました。

(テープ)

「門は、村の境界を示す建造物であり、生産地区と居住空間を分ける境目となっています。また、昔、村の門と村の周辺にある竹やぶの並木、及び、村の中にある防衛システムは、外敵の攻撃を阻止する強固な砲台のような役割を果たしました。今日では、村の門は、村を美しく見せる建築物であり、故郷の象徴となっています。」

村の中には、村の光景と文化空間を構成する多くの建築物があります。村のメイン道路は、赤レンガで村の集会所に至るまで建設されています。集会所は神聖な建築物と考えられ、風水面で良い場所に建設されています。ハノイ国家大学のディン・ホン・ハイ博士は次のように語っています。

(テープ)

「ベトナムの諺の中では『鼓を持つ村は、その鼓を叩き、神様がいる村は、その神様を祀る』という諺があります。つまり、鼓の音色、あるいは集会所で祀られる神様は、それぞれの村の違いや、地位、特徴などの現れです。ですから、村の集会所は立派に建設されているのです。」

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村の集会所

集会所は村の守護神、つまり村の設立者であり、国に対して功労のあった人物を祀るところです。また、集会所は村の祭事や重要な行事が行われるところでもあります。一方、ベトナムの伝統的な村には井戸も欠かせない存在です。井戸は「村の目」と考えられ、農村の平穏な生活を反映する鏡とされてきました。村には多くの路地が絡み合っています。村人はどんな路地に迷い込んでも家に帰ることが出来ます。総合的に見ると伝統的な村の構築には連鎖性があることがわかります。村の建築様式は簡素ですが、生活習慣と気候と調和しています。故郷を離れた人々にとって、村の姿は、愛情を源へ引き戻すルーツ的存在です。