エジプトの現状

25日、イスラム第2勢力のヌール党が憲法改正委員会に参加すると発表しました。エジプトが衝突に巻き込まれている背景の中で、ヌール党の発表は政権移譲に向けたロードマップの推進に寄与すると期待されています。


エジプトの現状 - ảnh 1
エジプトでの騒乱(写真:IndiaToday)

暫定政府樹立交渉から離脱していたヌール党は同委員会への参加を発表したことは世論を驚かさせました。この宣言はイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」がかつてのない大規模なデモで暫定政府と軍隊に断固として反対した背景で出されました。この決定について、ヌール党の代表は「憲法改正委員会への参加目的はイスラム教を保護することが狙いである」と明らかにしました。

分析者らはヌール党の動きが7月3日に軍に提唱された「ロードマップ」の推進に寄与することに期待をかけています。このロードマップの中に、エジプトは2012年憲法の改正、議会選挙と大統領選挙を行うことになります。

このようの中、軍に抵抗するイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」は幹部が相次いで逮捕されており、デモへの大量動員に失敗した形です。しかし、同胞団は今後もデモを呼び掛ける計画で、情勢安定にはしばらく時間がかかりそうです。

同胞団は金曜礼拝日にあたる23日に軍・暫定政権に抵抗する大規模デモを支持者に呼び掛けていました。しかし、呼び掛けに応じてデモに参加したのは全土で数千人にとどまり、数万人が参加したとされる16日の金曜日と比べて支持者の動員力低下が目立っています。

その一方で、エジプト暫定大統領のマスラマニ報道顧問は「エジプトは国家転覆の陰謀を乗り越えており、ムスリム同胞団の過激派に対抗する運動を行っている」と強調しました。また、同報道顧問は「エジプト政府はヌール党を含む国内の政治組織と協議を行っている」と明らかにすると同時に、「軍の政治ロードマップは正しい方向へ進んでいる」と強調しました。

こうした背景の中で、エジプトの暫定政権は夜間外出禁止令の緩和を決定しました。しかし、世論は同胞団指導者の拘束はこの組織が権力を取り戻すため、外国の過激派と連携する恐れがあると懸念しています。さらに、ムバラク元大統領の保釈はエジプト情勢を複雑化させる可能性があるとしています。

一方、暫定政権は、西側諸国から制裁を加われています。また、エジプトの最大貿易相手である欧州連合は同国への武器や軍需品の輸出を一時的に停止することで決定しました。アメリカはエジプトへの支援の見直しを発表しました。

エジプトの暫定政権は治安部隊とイスラム勢力との衝突の根本を徹底的に解決し、既存の利点を上手く活かさない限り、政治の安定、経済の発展というエジプト国民の願望は先のことだと言っても過言ではないでしょう。

ご感想

他の情報