シリア化学兵器問題

最近、内戦が続くシリアの情勢は新しい動きが出ています。これは化学兵器問題です。アサド政権は国連調査団受け入れに同意しましたが、この問題がシリアにさらに干渉するための理由として利用されるかどうかという懸念が出ています。


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ダマスカス郊外で毒ガスにより死亡したとされる人々の遺体(写真:Vietnamnet)

先ごろ、シリアの反体制派は、首都・ダマスカス近郊で21日、アサド政権側によって化学兵器を使った攻撃が行われ、668人が死亡したと発表しました。アサド政権側は「全く根拠がない」と否定した上で、3月19日の戦闘で反体制派が化学兵器を使用し、政府軍兵士16人を含む少なくとも26人を殺害したと告発しました。

こうした中、化学兵器使用疑惑を調べる国連の調査団が18日、首都ダマスカス入りしました。10人を超えるメンバーからなる調査団の団長はスウェーデンの武器専門家・オーケ・セルストロム氏が務め、北部アレッポに近いカーンアサルで調査を行います。国連によりますと、ようやく実現した調査の期間は2週間になる予定だということです。

しかし、この調査の目的はシリア内戦で化学兵器が使用されるかどうかを確認することで、誰が使用するかということではありません。この点からみれば、「化学兵器問題がシリアにさらに干渉するための理由として利用されるかどうか」という疑問が根拠のあるものだといえます。

欧米諸国の態度もこのことを証明します。この問題に関して、フランスやイギリス、アメリカなどは国連安全保障理事会に対し緊急会合を開くよう要請したほか、アメリカのホワイトハウスのアーネスト大統領副報道官は21日に声明を出し、シリアのアサド政権側による化学兵器攻撃で多数の犠牲者が出たとの報道について「深い懸念」を示しました。

シリア内戦で化学兵器が使用されるかどうかということの真否がまだ不明である中、「深い懸念表明」は早過ぎるのではないかと指摘されています。また、ロシア外務省のルカシェビッチ情報局長は21日、声明を発表し、シリア反体制派の告発について「周到に準備された挑発だ」と述べ、信ぴょう性に疑問を呈しました。

ルカシェビッチ局長は「21日未明に武装勢力の支配地域からロケット弾が発射された」と状況を説明したほか、「過去にアサド政権側の化学兵器使用疑惑が取り、沙汰(さた)された際も事実とは確認されなかった」と指摘しました。

アナリストらは、「現状からみれば、シリア情勢は引き続き複雑に推移し、徹底的な解決策が出るまで、時間がかかる」との見方を示しています。

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