NATO首脳会議

アメリカのシカゴでのNATO=北大西洋条約機構首脳会議は21日、アフガニスタンでの戦闘任務を2014 年末までに終え、治安権限をアフガニスタン側に完全移譲する方針を明記した首脳宣言を発表し、閉幕しました。

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会議の様子(写真:AFP)

2015年以降もアフガニスタンの治安安定と自立に向けて支援を続 けることを確認しました。首脳宣言は、アフガニスタンの治安部隊が2013年半ばまでに同国全土で戦闘任務を主導し、NATO中心のISAF=国際治安支援部隊は2014年末までに任 務を終えると規定しています。

NATOは2015年以降、アフガニスタン治安部隊の訓練や助言に重点を置く新たな任務に入ることを盛り込みました。アフガニスタンのカルザイ大統領がこの日の会合で、治安権限移譲後の支援をNATO側に要請しました。2015年以降のアフガニスタン治安部隊の維持費用については、国際社会が効果的な資金拠出メカニズムを構築すると明記しています。将来のアフガニスタン治安部隊は22万 8500人、年間予算は41億ドル(約3300億円)と推計しています。

アフガニスタン政府の負担を2015年の5億ドルから段階的に増やし、2024年までに全面負担すること を目標として掲げました。アメリカのオバマ大統領は会議後の記者会見で、撤退計画は「理にかなった、責任のあるものだ」と強調しました。同時に完璧ではないとして「リスクは内在している」と指摘しています。ISAF撤退までに曲折が予想されることを認めました。

また、ドイツやイタリアなどに200発程度残っているとされるアメリカの戦術核を巡っては、ロシアの戦術核削減の進み具合に応じてNATO側がどのくらい削減できるかを検討します。2010年にリスボンで開いた首脳会議では「さらなる削減への環境が整うことに努力する」としていたが、削減に向けた具体的な条件を詰めることにしました。削減を検討する戦術核は冷戦後の核軍縮の流れに加え、多額の維持費用の負担の面からも欧州内から撤去を求める声が多いです。

さらに、NATOの抑止・防衛態勢に関しては、核保有国であるアメリカ・イギリス・フランスによる核抑止力の重要性を改めて強調し、NATOが「核の同盟」であり続けると明記しています。戦術核を削減してもNATOの核抑止力に影響を与えないことを保証する一方で、非保有国への不使用にも言及しました。

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