ASEAN・中国の関係

ASEAN・中国戦略的パートナー関係の構築10周年を記念して、8月28日から30日にかけてASEAN・中国外相会議が開催されます。双方は地理的に近く、歴史面において類似点を持つことから互いに重要なパートナーと見なしています。今回の会議は双方の特別な対話メカニズムで、ASEANと中国の関係を新たな段階に押し上げるものとしています。

22年前にASEANと中国のパートナー関係、また、10年前に戦略的パートナー関係が設立されて以来、ダイナミックな発展を遂げてきました。双方の友好と相互信頼が絶え間なく強化されています。中国は他の国に先駆けてASEANとの戦略的パートナー関係を設立し、また、ASEANとの自由貿易地域を締結し、東南アジア友好協力条約に参加しています。

2002年、ASEANと中国の商取引額は547億ドルに達し、ASEANは中国の貿易相手の中で5位、中国はASEANの貿易相手の中で3位に立ちました。10年後の2012年に、双方の商取引額は2002年の10倍となる4千億ドルを突破するとともに、中国はASEANの最大の貿易相手へと成長しました。ベトナム外務省のファム・クアン・ビン次官は次のように語りました。

(テープ)

「現在、政治から安全保障、経済、文化、社会にわたって、すべての分野でASEANと中国のおよそ40の対話が設立されました。毎年、双方は首脳会議や閣僚級会議を開催し、協力活動を点検するとともに、指導者の指示を展開することが狙いです。また、双方はベトナム東部海域、いわゆる南シナ海の行動宣言の実施に関する特別対話も行っています。」

ASEANと中国はいずれもダイナミックな発展を遂げている地域に位置しています。創設されてから46年経った現在、ASEANは中核的な役割を果たしています。一方、

中国は世界第2位の経済大国の座についています。それで、ASEANと中国の関係はそれぞれの国がもちろん、地域の平和、安全保障、発展にとっても重要な意味を持っています。こうした事情を踏まえ、双方は商取引と経済協力の強化や東アジア地域の経済圏づくりに向けて力を尽くしています。しかし、現在の動きはASEANと中国の関係に小さくない影響を与え、双方の緊密な協力を求めています。さきほどのファム・クアン・ビン次官は次のように述べています。

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「ASEANと中国は独立、主権の尊重、内政不干渉、国際法に基づく紛争の解決といった原則を維持すると同時にASEAN共同体作りの目標を堅持しなければなりません。ASEANの強みそのものは団結、中核的な役割です。大国はASEAN内の団結を支持する必要があります。」

ASEANと中国の共通の認識は平和で安定した環境を確保した上で、ともに発展してゆくということです。先頃、タイで行われたASEAN・中国戦略的パートナー関係の構築10周年を記念するフォーラムの開会式で中国のオウ・ギ外相は「中国の新政府はASEANとの友好、善隣関係を重視し、ASEANの中核的な役割を支持するとともに、ベトナム東部海域いわゆる南シナ海での紛争を平和的に解決するようASEAN諸国と協力する用意があり、この海域を平和かつ協力の地域にするため、DOCの完全な履行とCOC=南シナ海行動規範の作成に取り組むことを公約する」と強調しました。

今後も、ASEANと中国は信頼醸成と相互理解の強化に力を尽くし、これを長期的な協力関係の構築や残されている不一致点の解決を目指す重要な基盤と見なします。これらの問題は今回のASEAN・中国外相会議で主要議題として取り上げられるでしょう。

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