EVFTAに関する商工大臣の談話

(VOVWORLD) - ベトナムとEU=欧州連合との関係が良好に発展している中、双方はEVFTA=EU・ベトナム自由貿易協定とEVIPA=投資保護協定の交渉・締結を進めてきました。そして、今月30日、これらの協定に調印する予定です。この機に、VOVの記者はチャン・トゥアン・アイン商工大臣にインタビューしました。
EVFTAに関する商工大臣の談話 - ảnh 1           アイン大臣
 

記者:EVFTAの交渉プロセスにおいてベトナムは努力してきましたが、大臣が強調したいことはどのようなことでしょうか。

大臣:まず、強調したいのは、要求の厳しい技術問題に関するベトナムの能力です。17章からなるこれらの協定に加盟するのは1、2カ国だけでなく、発展程度がとても高いEUのすべての28カ国であることから、すべての加盟国を納得させることは容易ではありません。これを達成するまで、9年かかりました。

第2は、ベトナムが自らを乗り越えることです。EU加盟28カ国とベトナムの間には、言語や、文化、発展過程、管理能力、経済体制などの面で多くの相違点があります。でも、ベトナムはそれらの問題をスムーズに解決しました。欧州評議会が協定締結に関する決定を下した6月25日までの道のりは複雑かつ長期的なプロセスでした。

記者:調印後、EVFTAはベトナムとEUにどのような利益をもたらしますか。

大臣:まずは、市場開放です。EUは協定が発効されてから7年で、およそ100%の税関障壁を撤廃させます。また、市場アプローチに関しても大きなメリットがあります。この協定は17章があり、商品・サービス貿易や、投資、知的所有権、中小企業などの関する優遇措置などを含んでいます。

特に、ベトナムのグローバルなバリューチェーンへの参入にとっても有利です。全体的にいうと、この協定はベトナムとEU間の貿易額の増加や、ベトナムの競争力の向上と経済・法律体制の完備などに役立つといえます。これにより、ベトナムとEUの関係は実質的に発展し、双方の発展戦略の1本柱になる見通しです。

記者:現在、EU27カ国の企業はベトナムで、450億ドル相当のおよそ3000件の投資プロジェクトを行っていますが、EVFTAはベトナムで事業活動を行っているEU企業とベトナムに進出しようとする企業にどのような利益をもたらしますか。

大臣:2019年6月30日、EVFTAとEVIPA同時に調印されます。これにより、ベトナムの経営投資環境が一段と改善されると思います。したがって、EU諸国のベトナムへの投資が急増すると信じています。また、貿易円滑化により、EU企業はベトナムの様々な分野に投資を拡大させる見通しです。

例えば、食品加工や、ハイテク、自動車産業、電子製品、裾野産業などです。特に、EVFTA加盟諸国は、CPTPP=環太平洋経済連携に関する先進的および包括的協定加盟諸国や、ASEAN加盟諸国の市場に容易にアプローチできるようになります。この協定は、欧州の投資家がベトナムが加盟している自由貿易協定のメリットを活用するためのチャンスをもたらすといえます。

記者:どうもありがとうございます

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