（写真： AFP/ TTXVN）

影響力の維持をねらう軍とそれに対抗する勢力との間で激しい選挙戦が繰り広げられ、有権者の判断が注目されます。

投票は議会下院のすべての500議席について行われ、現地時間の24日午前８時、日本時間の午前10時からおよそ９万か所の投票所で一斉に始まりました。
首都バンコクの投票所では開始と同時に有権者が次々と訪れ、一票を投じていました。

タイでは５年前、反政府デモによる混乱をきっかけに軍がクーデターを起こし、当時、陸軍司令官だったプラユット氏が今も暫定政権を率いています。
暫定政権は新たな党を設立し、選挙制度をみずからに有利になるよう変えるなど選挙後も影響力の維持をねらっています。

これに対しクーデターで政権を追われたタクシン元首相派の政党などは民主的な政治への復帰を目指すとして有権者に支持を訴えています。

事前の世論調査などによりますと、選挙制度の変更もあり、今回の選挙ではどの党も単独で過半数を確保するのは難しい情勢で、有権者の判断が注目されます。

投票は日本時間の24日午後７時までで、即日開票され、24日夜遅くにもまず小選挙区の350議席について仮集計の結果が発表される見通しです。