中ロ、イラン核合意を支持 CICA

(VOVWORLD) -中国とロシアなど27の国と地域でつくるアジア相互協力信頼醸成会議(CICA)首脳会議が15日、タジキスタンの首都ドゥシャンベで開かれました。イラン核合意の維持や軍縮で協力するとの共同宣言を発表しました。中ロは多国間で安全保障の枠組みを維持するように訴え、アメリカに対抗する姿勢を鮮明にしました。
中ロ、イラン核合意を支持 CICA - ảnh 1CICAに参加する各国の指導者=AFP/TTXVN

CICAはアジアと周辺地域の安全保障問題を協議する枠組みです。共同宣言では米国が離脱したイラン核合意について「イランによる履行を歓迎」と明記しました。核不拡散や軍縮で協力し、宇宙における軍拡競争の防止に努めると表明しました。米ロの中距離核戦力(INF)廃棄条約の失効を8月に控え、ロシアは宣言を通じて米国に協議を促した形だということです。

宣言ではアメリカのトランプ政権と対立するパレスチナの国家樹立や、アフガニスタン主導による同国和平の進展を支持するとしました。米中貿易摩擦が激しくなるなか、保護主義への反対も盛り込みました。

会議では、中ロ首脳のほか、イランのロウハニ大統領、トルコのエルドアン大統領ら中東や中央アジアの首脳が一堂に会しました。会議にあわせてロシアのプーチン大統領はカタールのタミム首長と会談し、関係強化で一致しました。15日に誕生日を迎えた中国の習近平国家主席にはアイスクリームを贈り、改めて蜜月を演出しました。

中ロ首脳は14日にもキルギスで中ロ主導の国際会議に出席し、保護主義への反対やイラン核合意の維持を訴えたばかりです。アメリカのトランプ大統領も参加する6月末の20カ国・地域首脳会議を前に、関係国を巻き込み反米での結束を強調しています。(日本経済新聞)

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