(NHK)中国沿海部、江蘇省の化学工場で21日に発生した大規模な爆発で、地元の当局は44人が死亡したと発表しました。
(写真:THX) |
江蘇省、塩城の化学工場で21日午後、大規模な爆発があり、工場からは黒い煙が上がって火災となり、近隣の住宅も爆風で窓が吹き飛ぶなど、広い範囲で被害が出ました。
地元当局の22日午前の発表によりますと、この爆発で44人が死亡したということです。
また、640人がけがをして病院で手当てを受けたということで、命の危険がある人も32人いるということです。
工場からおよそ1キロのところには小学校と幼稚園があり、子どもたちもけがをしたとみられています。
爆発のあと、ネット上には、けがをした子どもたちの様子を撮影した映像などが投稿されましたが、地元当局によって次々と削除されていて、工場に対する監督責任など、当局への批判が高まることに神経をとがらせていることがうかがえます。
爆発した工場は有害物質のベンゼンなどを製造していたということで、地元当局は、工場の関係者の身柄を拘束するなどして、爆発の原因について詳しく調べています。