「中国脅威に対抗 日韓の連携重要」米海兵隊トップ

(VOVWORLD) -日本を訪れているアメリカ海兵隊のトップが記者会見を開き、輸出管理などの問題などをめぐって日韓関係が冷え込む中、中国や朝鮮民主主義人民共和国の脅威に対抗できるよう、日米韓の3か国が連携を深めていくことが重要だとの考えを示しました。

先月、アメリカ海兵隊のトップに就任したバーガー総司令官は、19日から日本を訪れていて、21日、都内で会見を開きました。

この中で、バーガー総司令官は「アメリカと日本、それに韓国の3か国は、朝鮮民主主義人民共和国が短期的な、そして中国が長期的な脅威だとの共通認識があるので、この問題に対処できるよう、それぞれの部隊が最高レベルで訓練することが重要だ」と述べ、輸出管理などの問題をめぐって日韓関係が冷え込む中でも、日米韓の連携が重要だとの考えを示しました。

そのうえで、日韓両国が安全保障上の機密情報を共有・保護するための協定=GSOMIAが今月24日に自動更新の期限を迎えることについて「軍事的には両国が持つ情報は双方にとって必要な情報で、共有できることは重要だ」と述べ、協定を延長する必要性を訴えました。

また、中国については、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)などでの活動に警戒感を示したうえで「海兵隊の部隊の3分の2はインド太平洋地域に展開している。部隊は重要な場所に配置するものだ」と述べ、中国に対抗するため、インド太平洋地域への関与を強めていくことを強調しました。

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