イラク 国民議会選挙が始める

(VOVWORLD)(NHK) -中東のイラクで過激派組織IS=イスラミックステートに勝利を宣言してから初めてとなる国民議会選挙の投票が日本時間の12日午後から始まりました。ISに支配され被害を受けた地域の復興や国内の融和を進められる安定した政権の樹立につながるかどうかが焦点です。

イラクの国民議会選挙の投票は、現地時間の12日午前7時(日本時間の12日午後1時)から始まりました。

イラク政府が去年12月に過激派組織ISに勝利を宣言してから初めての選挙でIS後のイラクのかじ取りを担う政権を選ぶことになります。

選挙戦では、2期目を目指すアバディ首相がみずからの政党連合を率い、ISを打ち負かした実績とイラクの一体性を強調し、支持を訴えました。

しかし、実力者のマリキ前首相が返り咲きを目指してアバディ首相とたもとを分かつなど今回の選挙で多数派のシーア派はより細かく分かれました。

事前の世論調査ではアバディ首相の政党連合がやや優勢ですが、いずれも単独で過半数の議席をとるのは困難な情勢です。

このため新政権の樹立は選挙結果を受けての連立交渉にかかってくるとみられ、ISの支配と戦闘で荒廃した地域の復興や国内の融和を進められる安定した政権ができるかどうかが焦点となります。

イラクの国民議会選挙の投票は現地時間の12日午後6時(日本時間の13日午前0時)に締め切られ、大勢判明には数日かかる見通しです。



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