イラン外相 イスラエルを強く批判 「戦争の危険性高まる」

(NHK)イランの外相は、敵対するイスラエルがシリアに展開するイランの軍事拠点に対し、空爆を行っていることについて「重大な国際法違反で、戦争の危険を高めている」と強く非難しました。

内戦が続く中東のシリアではイランが、アサド政権を支援する形で介入し各地に軍事拠点を築いています。

これに対し、シリアの隣国で、イランと敵対するイスラエルは先月も、イランの軍事拠点に大規模な空爆を行うなど、攻撃を繰り返していて緊張が高まっています。

これについて、イランのザリーフ外相は17日、ドイツのミュンヘンで開かれた国際会議で「イランはシリア政府の求めに応じてテロとの戦いのために現地に展開している」と述べ、シリアへの軍事的な関与の正当性を強調しました。

そのうえで、イスラエルの空爆について「重大な国際法違反であり、国際社会が見て見ぬふりをするのであればイランとイスラエルの戦争の危険性が一段と高まる」と述べて、イスラエルを強く非難するとともに、国際社会にも対応を求めました。

イランは、これまでイスラエルの空爆に対する反撃を控えてきましたが、先月の空爆に対しては、精鋭部隊・革命防衛隊の幹部が報復を示唆するなど対抗措置を主張する声も上がっていて、軍事的な衝突がエスカレートする懸念が出ています。


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