イラン核合意、「完全破棄の可能性ある」 トランプ大統領

【AFP】アメリカのドナルド・トランプ大統領は16日、米欧など6か国とイランが2015年に結んだ核合意について、「完全に破棄する」可能性が依然として残っていると述べました。
イラン核合意、「完全破棄の可能性ある」 トランプ大統領 - ảnh 1         (写真:ロイター)

トランプ氏は先週この合意を認めないとはねつけ、最終的な判断を議会に委ねていました。

閣議に先立って記者会見したトランプ大統領は、「私は自分がしたことに強い思い入れを持っている。付け入られるのにはうんざりだ」と断った上で「(核合意を)完全に破棄することになるかもしれません。これは現実にあり得ることだし、そうなる可能性の方が高いという見方もある」と語りました。

一方でイラン側の交渉術を持ち上げもし、新たな合意に向けた余地を残したとみられます。

JCPOA=包括的共同行動計画と呼ばれるこの合意は、イランと米英仏中独ロの交渉でまとめられたものです。EU=欧州連合の高官らは、イランによる合意順守が繰り返し確認されているにもかかわらず破棄されれば、朝鮮民主主義人民共和国に対して国際社会との交渉は時間の無駄だというメッセージを送りかねないと警告しています。

EUのフェデリカ・モゲリーニ外交安全保障政策上級代表(EU外相)は16日、アメリカが核合意から離脱しないようアメリカ議員らに説得するため、来月初めにもアメリカ首都ワシントンを訪問すると発表しました。

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