ウクライナ 議会前衝突で2人死亡 責任追及へ

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(写真:ロイター)

(NHK)ウクライナの議会前で、親ロシア派が支配する地域の自治権拡大に反対する民族主義派と治安部隊が衝突した事件で、死者が増えて2人となり、けが人も140人以上に上り、捜査当局では民族主義派の指導者の責任を追及する方針です。

この事件は、ウクライナの議会で31日、親ロシア派が支配する地域に自治権の拡大を認めるために必要な憲法改正を行うための法案が審議されていたところ、これに反対する民族主義派が議会の建物を取り囲んで治安部隊と激しく衝突したものです。

ウクライナ内務省は1日、治安部隊側の死者は2人となり、双方のけが人も140人以上に上ったことを明らかにしました。そのうえで、民族主義団体「自由」の指導者、チャグヌイボク氏に対して、衝突をあおった容疑などで捜査を行い、責任を追及する方針を示しました。

これに対して民族主義派は「治安部隊側から挑発があった」と反発していて、政権側との対立が深まって、憲法改正を巡る今後の議会での審議にも影響が出るのではないかという見方が出ています。

一方、政府軍との戦闘を続ける親ロシア派は、憲法改正による自治権拡大では不十分だとして支配地域に「特別な地位」を求めていて、憲法改正が実現しても停戦合意が守られるかは依然として予断を許さない状況です。

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