(VOVWORLD) -欧米とロシアの対立の最前線となってきたウクライナで大統領選挙の決選投票が行われ、出口調査で大差でリードした新人のゼレンスキー氏は、「皆さんの期待を決して裏切らない」と述べ事実上の勝利宣言をしました。
任期満了に伴うウクライナの大統領選挙は21日に決選投票が行われ、開票作業が進められています。
中央選挙管理委員会によりますと、開票率40%で、得票率は新人でタレントのゼレンスキー氏が73.3%、現職のポロシェンコ大統領が24.4%となっています。
また出口調査でも、ゼレンスキー氏がポロシェンコ大統領に対して
3倍近い差をつけて大きくリードしました。
ゼレンスキー氏は支持者の前に姿を現し、「私を支持してくれたすべての人たちに感謝します。皆さんの期待を決して裏切らない」と述べ、事実上の勝利宣言をしました。
一方、ポロシェンコ大統領は支持者を前に、「結果は明らかで、ゼレンスキー氏に電話をかけて勝利を祝福する」と述べ、敗北を認めました。
ウクライナ南部のクリミア併合を受けて、日本や欧米諸国がロシアに制裁を科すなど、ウクライナはロシアと国際社会との対立の最前線となってきただけに、今回の選挙結果は大きな関心を集めています。