シリアのISIS残党がイラクへ逃走、多額の資金持参か

(CNN) シリアに残っていた過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の戦闘員らが、多額の資金を持ってイラク西部の山岳地帯や砂漠へ逃げ込んでいるようです。
シリアのISIS残党がイラクへ逃走、多額の資金持参か - ảnh 1       (写真:THX/TTXVN)

事情に詳しい米軍当局者が語りました。

同当局者によりますと、この半年でシリアから1000人以上のISIS戦闘員が、最大2億ドル(約220億円)の資金を持ってイラクへ移動したとみられます。

シリア東部では現在、最後に残ったISIS支配地の奪還作戦が展開されています。別の当局者によれば、ここで戦うISIS残党の中には、イラクで活動する国際テロ組織アルカイダ系組織の元メンバーも含まれています。

米中央軍のボーテル司令官は先週、ISISには戦闘員がまだ2~3万人残っているとの見方を示しました。国連も昨年8月、同様の報告書を出していました。

トランプ米大統領はツイッターへの投稿を通し、すでにISISを打倒したとの認識を示してきました。だが米外交当局のある高官は、ISISの資金源や武器、潜伏先の提供者を含むネットワーク全体を打倒する必要があると主張します。

イラク国内で、イランの革命防衛隊や民兵組織が経済的、政治的な影響力を強めているとの指摘もあります。トランプ氏は先日、イラク駐留米軍がイランの「監視」役を果たすとの考えを示しましたが、外交当局の同高官はこれに疑問を投げ掛け、「イラン監視はイラク駐留部隊の任務ではないし、イラク国内からイランに対してできることはあまりないだろう」と述べました。

ご感想

他の情報