タイ洞窟の救援活動で死者、海軍シールズ元隊員が酸欠で
【AFP】タイのチェンライ県にある洞窟に閉じ込められている少年サッカーチームの救援活動で6日、支援に加わっていた同国海軍特殊部隊「シールズ」の元隊員のダイバー1人が酸欠のため死亡しました。県副知事が明らかにしました。
(写真:ロイター) |
パッサコン・ブンヤルック副知事は「悲しい知らせだが、ボランティアで支援に加わっていた元シールズ隊員が夜、午前2時ごろに死亡した」と発表しました。「彼は(洞窟内に)酸素を届ける作業を担っていたが、自分が戻ってくるのに十分な酸素を持っていなかった」と述べました。
このダイバーは、洞窟内の少年らが避難している場所から、戻ってくる途中で酸素ボンベの残量が足りなくなりました。シールズ指揮官によりますと、意識を失ったダイバーを友人が洞窟の外まで連れ出しましたが、亡くなったといいます。
開始から2週間になる少年らの救出活動で死者が出たのは今回が初めてです。水没した洞窟の奥深くから全員を救出する作戦の危険が改めて浮き彫りになり、子どもたちを潜水させて脱出させる案の実現可能性に疑問が生じています。