トランプ大統領 リビア軍事指導者と電話会談 政策転換かと波紋

(VOVWORLD) -アメリカのトランプ大統領は、北アフリカのリビアで首都の攻略に向けて作戦を続ける軍事組織の指導者ハフタル氏と電話会談を行いました。アメリカはこれまでハフタル氏が進める軍事作戦に反対する立場を取ってきただけに、政策を転換したのではないかという観測も出るなど波紋が広がっています。


 

リビアでは、今月初めから軍人のハフタル氏が率いる東部の軍事組織が、西部にある首都トリポリの攻略に向けて作戦を進めていて、暫定政府との間で激しい戦闘が続いています。

こうした中、アメリカのホワイトハウスは19日、トランプ大統領が今週、ハフタル氏と電話会談を行ったと発表しました。

それによりますと、トランプ大統領はハフタル氏とリビアの平和と安定を実現する必要性などについて協議し、「テロとの戦いやリビアの石油資源の保護でのハフタル氏の重要な役割を認めた」としています。

ただ、ハフタル氏に対しては、国際社会から軍事作戦をやめるよう求める声が上がっていて、アメリカのポンペイオ国務長官も今月7日、軍事作戦に反対する声明を出しています。それだけに今回、トランプ大統領がハフタル氏との電話会談で一定の協力姿勢を見せたことで、アメリカがリビアに対する政策を転換したのではないかという観測も出るなど波紋が広がっています。(NHK)



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