トランプ大統領 国境の壁予算めぐり野党議会トップと口論

(NHK) -アメリカのトランプ大統領は、来月から議会下院の多数派を握る野党・民主党の幹部と会談し、公約に掲げるメキシコ国境の壁の建設に予算を認めるべきかをめぐって激しい口論を繰り広げ、来月からの議会との関係を占う一幕として注目されています。

アメリカの連邦議会では、先月の中間選挙の結果、野党・民主党が下院で多数派を奪還し、トランプ政権が目指す法案や予算案を成立させるには民主党との協力が不可欠となっています。

こうした中、トランプ大統領は11日、民主党下院トップのペロシ院内総務と上院トップのシューマー院内総務をホワイトハウスに招き、2019年度の予算案の成立に協力を呼びかけました。

しかし、話題がみずからの公約であるメキシコとの国境沿いの壁の建設計画におよぶと、トランプ大統領は、建設費50億ドルを予算に計上すべきだと強く主張し、これに対しペロシ氏らは「不法移民対策に壁は必要はない」と反発して、激しい口論となりました。

この中でトランプ大統領は「国境を守るための予算が議会で認められなければ、私は、政府機関が閉鎖に陥ることも辞さない」と述べ、民主党側をけん制しました。

また、この会談に先立ってトランプ大統領はツイッターで、「民主党が予算案に反対すれば、軍が壁を建設する」と投稿し、公約実現のためには手段を選ばない考えを示していて、来月からの大統領と議会との関係を占う一幕として注目されています。


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