「トランプ氏はイラン政権転覆を企図」、ロウハニ師が猛批判

【AFP】イランのハッサン・ロウハニ大統領は25日、国連総会で演説し、ドナルド・トランプ大統領がイランの政権転覆を企図しているとして非難しました。

また、国際社会がイランと結んだ核合意を離脱しておきながら、協議再開を模索する動きには冷や水を浴びせました。

演説の中でロウハニ師は、「アメリカは、話し合いを持ち掛けるまさに同じ政府の転覆を企図し、その計画を隠そうともしないのだから皮肉な話だ」と批判を展開しました。

「対話を行うのに、写真撮影の機会など必要ない。両国は総会のこの場で、互いに耳を傾け合うことができる」とし、「私はまさにここで対話を始め、そして明言する。国際安全保障の問題は、米国の内政のおもちゃなどではないと」と断じました。

トランプ氏はロウハニ師の数時間前に、同じ演壇で演説しました。イランの孤立化を呼び掛け、イラン政権は「混乱、死、そして破壊」の種をまいていると糾弾し、イラン核合意から米国を離脱させるとした今年5月の自身の決定については擁護しました。

2015年に締結された、正式名称を「JCPOA=包括的共同行動計画」というこの核合意に残留した仏英独中ロの5か国は、前日24日夜にニューヨークで協議を行い、アメリカが対イラン制裁を発動中でもイランとの商取引を維持できる決済システムを構築することで合意しました。

ロウハニ大統領は、トランプ政権による「JCPOAからの一方的で違法な離脱」に国際社会が追従しなかったことに満足しているとし、「法にもとる一方的な制裁そのものが、一種の経済テロに当たる」という見方を示しました。

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