ノートルダム大聖堂から巨大絵画搬出 15点は被害なし

(VOVWORLD) -大規模な火災で甚大な被害が出たフランスのノートルダム大聖堂で19日、中に残されていた巨大な絵画を運び出す作業が行われました。この日は15点の絵画が運び出され、いずれも火災による被害はないということです。

パリの中心部にあるノートルダム大聖堂では今月15日、大規模な火災が起きて、高さ90メートル余りのせん塔が焼け落ち、屋根の3分の2が崩れる甚大な被害が出ました。

大聖堂の中にはキリスト教の歴史にまつわる貴重な文化財や美術品が数多く所蔵されていて、大半は消火活動のさなかに消防士やパリ市の職員によって運び出され、難を逃れました。

しかし、17世紀などに描かれた絵画は、大きいものでは縦4メートル、横3メートルほどあり、すぐに持ち出すことができず、損傷が心配されていました。

火災から4日たった19日、大聖堂ではこのうち15点の絵画を運び出す作業が行われ、1点1点丁寧に包まれた絵画がトラックに積み込まれました。

リエステール文化相によりますと、絵画は火災の被害を受けておらず、ほこりや湿気を取り除くことで、元の状態に戻すことができるということです。

これらの絵画について、フランス政府はすでに運び出された文化財や美術品とともに、近くにあるルーブル美術館で保管することにしています。(NHK)

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