バルス元仏首相、バルセロナ市長選に出馬表明 異例の外国政界入り目指す

【AFP】フランスのマニュエル・バルス元首相(56)は25日、来年5月26日に予定されているスペイン・カタルーニャ自治州の州都バルセロナの市長選に立候補すると表明しました。欧州の政治家が域内の別の国で政界進出を目指すのは異例です。

バルス氏は人口約160万人を抱えるスペイン第2の都市バルセロナの旧市街で開かれた集会に出席し、「ある期間真剣に熟慮した結果、次のような決断に至りました。私はバルセロナの次期市長になることを望む」とカタルーニャ語で述べました。さらに「生まれて以来、私とバルセロナの関係は密接で変わることがなかった」と語りました。

集まった大勢の人を前にカタルーニャ語とスペイン語で演説したバルス氏は、バルセロナが直面する課題として治安の悪化、多すぎる観光客、手頃な価格の住宅の不足、カタルーニャ自治州の分離独立を恐れた企業の逃避を挙げ、活力を失っているバルセロナは新しいリーダーの下で変革が必要だと訴えました。

バルス氏はバルセロナ生まれです。カタルーニャ出身の父とスイス・イタリア系の母と共にフランスの首都パリで育ち、20歳の時にフランス国籍を取得しました。EU=欧州連合では、EU市民は他のEU加盟国の地方選挙で投票や立候補をすることができると定められています。

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