フック首相 国連総会で演説

(VOVWORLD) - 27日午後、ニューヨークの国連本部で開催中の第73回国連総会で、ベトナムのグエン・スアン・フック首相は演説を行いました。
フック首相 国連総会で演説 - ảnh 1 国連総会で演説を行っているフック首相

演説で、フック首相は、チャン・ダイ・クアン国家主席の死去をうけ、国連総会で1分間の黙祷が行われたことに感謝の言葉を述べました。

ベトナムの経済社会発展事業について、フック首相は、ベトナムは食糧不足の状態に陥っていた国から、世界の食料輸出大国へと発展し、この20年間6%以上の経済成長率を維持していると明らかにしました。また、これまで、ベトナムは16件のFTA自由貿易協定を締結しており、2017年のAPEC首脳会議や、2018年のASEAN世界経済フォーラムを開催したことなどを通じて国際社会への参入を加速させ、国際社会における威信を高めていると強調しました。

ベトナム東部海域(南シナ海)問題について、フック首相は、ベトナムは、国連憲章と国際法に従って、ベトナム東部海域問題を始め、国際紛争を平和的に解決するという終始一貫した立場を堅持していると強調しました。

また、第4次産業革命が進められている中で、この革命のチャンスを最大限に活用するためには全世界の協力と団結が非常に重要であると述べ、次のように語りました。

(テープ)

「いかなる大国でも一人で世界の大きな試練を解決することはできません。それは、全ての国の協力と努力を求めています。そのため、私は「ダブル責任」を提案します。つまり、それぞれの国はグローバル的な問題にも責任を全うし、それぞれの個人はグローバル的な国民としての役割を果たすということです。その意味で、国連は、グローバル的な問題を効果的に解決するため、より重要な役割を果たしてゆくであろうという国連事務総長のコメントを共有したいと思います。世界各国は、国連の役割を重視すると共に、世界の平和・公平・持続可能な発展のために、互いに団結しあう必要があると思います。」

そして、ベトナムの2020年―2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国入りの立候補について、フック首相は、アジア太平洋地域の唯一の候補者として推選してくれた同地域の53カ国に感謝の言葉を述べると共に、ベトナムに対する他の国の支持にも感謝しました。

ご感想

他の情報