フック首相、G7首脳会議で演説


27日午前、グエン・スアン・フック首相は三重県伊勢志摩で開催中のG7=主要7カ国首脳会議におけるアウトリート会合に出席し、演説を行いました。

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フック首相(中央)と各国の首脳(写真:nld)

その冒頭で、フック首相は会議の議題を高く評価し、「これらは地域と世界の平和、安定、発展にとって差し迫った問題である」としました。

また、「国際社会への参入を基礎に持続可能な発展を進めることはベトナムの戦略であり、その中で、インフラ整備は重要な柱の1つである」とした上で、日本の「質の高いインフラパートナーシップ」と「日本・メコン連結性イニシアティブ」を高く評価するとともに、アメリカを含めG7諸国の支援に謝意を表明しました。

フック首相は、「ベトナムは、気候変動対応に関するパリ合意を履行する」と再確認した上で、G7と国際組織に対し、水資源管理と保護、気候変動への対応、干ばつ対策、塩化対策などの面で、ベトナムとメコン川流域諸国を支援していくよう訴えました。

さらに、フック首相は中東地域での平和、安定、発展の確保や、医療、男女平等と女性へのエンパワーメント、アフリカ諸国への支援などに関する日本のイニシアティブを歓迎し、「これらはアジアと全世界の平和、繁栄、持続可能な発展に役立つ」と強調しました。

フック首相は領海紛争問題に触れ、「現在、私たちは、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)での安全保障や、航行・航海の自由の確保をはじめ安全保障面で大きな試練に直面している。大規模な岩礁の埋め立てや、海上での現状の変化など一方的・違法的活動は域内の安全保障を脅かしている」と指摘した上で、「関係各国は自制して、1982年国連海洋法条約とDOC=海上行動宣言を含め国際法に従って平和的措置で紛争を解決し、COC=海上行動規範を早期に作成する必要がある」と訴えました。

さらに、「ASEANの他の加盟諸国とともに、ベトナムはアジア太平洋地域の平和、安定、安全保障、航海・航行の自由の確保、紛争の平和的解決に対するG7の貢献を歓迎している」と語りました。

 

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