写真提供：　Thong Nhat

 席上、両首相はこれまでのベトナム・オーストラリア関係のダイナミックで力強い発展に満足の意を表明するとともに、両国関係が発展する余地が大きいとの見解を示しました。2018年、ベトナムとオーストラリアの商取引額はおよそ78億ドルに達しましたが、双方は経済協力戦略を作成することで一致し、投資額を倍増させ、それぞれの国の貿易相手国の中で10位に立つという目標を設定しました。

また、エネルギー安全保障やデジタルエコノミー、電子政府づくり、開発協力などの分野でも協力を強化していく決意を示しました。国防・安全保障に関し、フック首相は国防産業や、サイバーセキュリティ、教育訓練分野に協力を拡大するよう要請しました。ベトナム東部海域問題に関して、両首相は最近、この海域で行なわれた軍事拠点化や岩礁埋め立て、正当な石油ガス開発活動の妨害などに懸念を示すとともに、航行の自由、国際法の遵守、ルールによる秩序の維持の重要性を再確認しました。

さらに、紛争を平和的措置で解決し、武力による威嚇、または武力行使をしないという原則、DOC＝海上行動宣言の厳格履行の必要性を強調しました。会談後、両首相は電子政府、金融、人身取引の防止・対策、航空サービスに関する5件の協力文書の調印式に立ち会いました。