［ロイター］ - 欧州議会で英国の欧州連合（ＥＵ）離脱に関する交渉担当者を務めるヒー・フェルホフスタット氏は２３日、英国のＥＵ離脱決定は、欧州を改革し残りの加盟国の関係悪化を回避できる良い機会となったとの見解を示しました。

フェルホフスタット氏は著書「Europe's Last Chance」の宣伝活動を行い、ニューヨークでロイターのインタビューに応じました。

（写真：ロイター）

ベルギー元首相のフェルホフスタット氏は「ブレグジット（英国のＥＵ離脱）をめぐる協議は、英国と新たな協定、新たなパートナーシップを交渉する良い機会」になっただけでなく、欧州で真の政府を持つ良い機会となったと述べました。

欧州は後退し崩壊するのではなく、政治・防衛連合を設置し、より多くの業界とサービス部門で共同市場を統一すべきだと指摘しました。

同氏は、英国またはロンドンの金融界シティへの影響を推測するのは時期尚早だと述べました。

このほか、トランプ氏が勝利した昨年の米大統領選と米国の保護主義傾倒がＥＵにとって「ウェイクアップコール（警鐘）」となったとの見方を示しました。