その中で、両国間の全面的戦略的パートナシップのさらなる強化及び、あらゆる分野での協力促進のための努力の重要性を再確認しました。双方は、国防・安全保障、軍事技術協力の発展に満足の意を表明するとともに、今後もその協力を深化させていくことで一致しました。

また、両首脳は、「経済協力の促進、現行の協力体制の改善、ベトナムとユーラシア経済連合との自由貿易協定の効果的実施のために努力していく必要がある」と訴えました。チョン書記長とプーチン大統領は、石油ガスや、エネルギー、電力、農業、水産物、林産物、自然災害予防対策、金融、銀行などの分野での協力の重要性を強調しています。

国際問題に関し、双方は、「平等・互恵、相互尊重、内政不干渉、国連安全保障理事会の役割の尊重」という原則や、「武力行使、または武力行使による威嚇をせず、一方的制裁措置をとらない」という立場を強調し、安保理の枠内で緊密に協力することや、ロシアが2020～2021年期におけるベトナムの安保理非常任理事国入りを支持すること、国際場裏での協力・協調を強化することなどにも合意しました。

ベトナムとロシアは、サイバーセキュリティや、テロ・犯罪防止対策などに関し、二国間と多国間の場で協力を強化したい意向を表明しています。

チョン書記長とプーチン大統領は、ASEAN=東南アジア諸国連合の中心的役割の維持・向上を支持し、ASEAN・ロシア、ARF＝ASEAN地域フォーラム、EAS＝東アジアサミット、ADMM+=ASEAN国防相拡大会議などの協力メカニズムの枠内で対話・協力を促進していくことでも一致しました。