（写真：AFP/ TTXVN）

ＩＴＶのロバート・ペストン政治部長が関係筋の情報として３日に伝えました。

ＥＵとの将来の通商関係を巡り、メイ氏は閣内や党内の離脱賛成派と反対派をまとめきれていません。首相の顧問らはこれまでに２つの選択肢を提示していますが、いずれも党の完全な支持は得られておらず、ＥＵ当局者も原則として否定的な立場を示しています。

ペストン氏はフェイスブックに、メイ首相が６日に開く主要閣僚との会議で妥協案として３つ目の選択肢を提示すると投稿しました。

ペストン氏によりますと、メイ首相は英国がＥＵに代わって関税を徴収する案を支持するよう閣僚に求める方針です。これにより、ＥＵ加盟国アイルランドと英領北アイルランドの間の国境管理復活を回避できると考えているといいます。

メイ氏の提案には、国境付近の煩雑な手続きを減らすため、ＩＴ（情報技術）やカメラ技術を駆使することや、物品や農産物に関する基準をＥＵに合わせることも含まれています。

また、英経済の大部分を占めるサービス産業について、ＥＵサービス市場へのアクセスでより良い条件を得るため、引き換えに英国での居住・労働を希望するＥＵ市民に優先的に権利を与える案が盛り込まれているといいます。

政府当局者は、憶測についてはコメントしないと述べました。

議会ＥＵ離脱委員会の委員長を務める野党のヒラリー・ベン議員は、ＥＵが税徴収を第三国に外注することに同意する可能性は低いとの見方を示しました。