エジプト北部アレクサンドリアの裁判所は26日、軍によって昨年に大統領を解任されたムハンマド・モルシ氏の復権を要求する抗議集会に参加した13～17歳の少年78人に対し、2～5年の禁錮刑を言い渡しました。司法筋が明らかにしました。

半国営の中東通信は、少年らがモルシ氏の出身母体のイスラム組織「ムスリム同胞団」に所属し、「政府打倒を呼びかけるこのグループが組織した抗議に参加して、道路と交通を妨害し、市民を恐怖に陥れたために逮捕された」と報じましたた。

エジプト当局は、軍によるモルシ氏解任以降、同氏の支持者らに対する締め付けを続けており、数百人が投獄されています。国連はこうした事態を「近年史で前代未聞」と指摘しています。ムスリム同胞団は昨年12月、軍が樹立した当時の暫定政権によってテロ組織に認定されていました。