ロシアドーピング隠蔽で贈収賄罪 国際陸連前会長親子裁判へ 仏
(VOVWORLD) -ロシアの組織的なドーピング問題で、違反の隠蔽の見返りに金銭を受け取ったなどとして捜査を受けていた国際陸上競技連盟のディアク前会長とその息子について、フランスの司法当局は、組織的な資金洗浄と贈収賄の罪で裁判を開くことを決めました。
これはフランスの司法当局が24日、NHKの取材に対して明らかにしました。
ロシアの組織的なドーピング問題を巡っては、2015年まで国際陸上競技連盟の会長を務めたセネガル出身のディアク前会長と、ディアク前会長の息子で国際陸連のマーケティングコンサルタントだったパパマッサタ・ディアク氏が、ドーピング違反を隠蔽する見返りに金銭などを受け取っていた疑いがあるとして、フランス司法当局の予審判事が裁判を開くかどうかの審査を進めていました。
フランス司法当局によりますと、予審判事がディアク前会長とパパマッサタ・ディアク氏について、組織的な資金洗浄と贈収賄の罪で裁判を開くことを決めたということです。
ディアク前会長親子をめぐっては、息子のパパマッサタ・ディアク氏に関係するとみられるシンガポールの会社に、当時の東京オリンピック招致委員会からおよそ2億2000万円が振り込まれたことが賄賂にあたる疑いがあるとして、フランスの検察当局が捜査を行いました。
招致委員会の理事長を務めたJOC=日本オリンピック委員会の竹田恒和会長について、予審判事が裁判を開くかどうか審査する「予審手続き」を進めています。