18日付のロシアの有力紙ベドモスチは、米国とEU＝欧州連合がロシアへの経済制裁をさらに強化した場合、ロシア政府が自動車を含めた欧米産の工業製品の輸入禁止に踏み切る可能性があると伝えました。

ロシアは７日、対ロ制裁への対抗措置として欧米からの食料品の輸入を１年間禁止すると発表していました。政府当局者によりますと自動車の禁輸はプーチン大統領の意 向により見送られましたが、今後検討する選択肢の一つとして残されたということです。禁輸対象の拡大をちらつかせ、追加制裁を検討する欧米をけん制する思惑もあるようです。

一方、ロシア国内では食品不足や値上がりに対する市民の不安が高まっており、早くも欧米からの禁輸を一部見直す動きが出ています。タス通信によりますとロシアのドゥボルコビッチ副首相は18日、同国との関税同盟に加盟している隣国のカザフスタンとベラルーシで加工された欧米産食品の輸入は容認する考えを示しました。