ロ朝会談前に米ロ高官が会談 朝鮮の非核化進め方など議論か

(VOVWORLD) -ロシアのプーチン大統領と朝鮮民主主義人民共和国のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の初めての首脳会談が近く行われるのを前に、アメリカとロシアの政府高官が会談しました。

朝鮮民主主義人民共和国の非核化の進め方などについて議論したものとみられます。

ロシアの首都モスクワでは18日、ともに朝鮮民主主義人民共和国問題を担当するアメリカ国務省のビーガン特別代表とロシア外務省のモルグロフ外務次官が会談しました。

ロシア外務省は会談のあと、「朝鮮半島情勢について具体的に意見を交わし、政治的・外交的な解決に向けて関係国が今後も積極的な努力を続けることを確認した」と発表しました。

朝鮮民主主義人民共和国の非核化をめぐって、アメリカは完全な非核化が実現するまで朝鮮民主主義人民共和国に対する制裁を解除するべきではないという姿勢を示しているのに対して、ロシアは中国と同様に非核化と制裁の解除を互いに段階的に進めるべきだという考えで、立場が異なっています。会談ではこのように立場の異なる朝鮮民主主義人民共和国の非核化の進め方などについて議論したものとみられます。

ことし2月、ベトナムで行われた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わったあと、ロシアは朝鮮民主主義人民共和国の非核化をめぐる協議で存在感を示そうと朝鮮民主主義人民共和国との政府間協議や議員交流を重ねてきました。来週25日ごろに朝鮮民主主義人民共和国との首脳会談が行われる見通しになったことを受けてロシアは今後、アメリカに対して制裁の緩和をさらに強く求めていくものとみられます。

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